マウス急性脳虚血再灌流モデルで、ペマフィブラートが脳梗塞体積、脳梗塞に伴う後遺症状を軽減することを確認した。脳梗塞後の脳組織においてNF-kB、P-p38MAPKの発現がペマフィブラート群でVehicle群と比べて低下しており、炎症性サイトカインとしてIL-1bやTNFaの遺伝子発現が低下している傾向が見られたものの、再現性に乏しく、今後のさらなる検討を要する。また、並行して行った臨床研究では、ペマフィブラートを投与した脳梗塞患者において有意な脂質改善効果、炎症マーカー低下がみられ、論文にて報告した(Hoshino T, et al. J Atheroscler Thromb 2021)。
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