研究課題/領域番号 |
18K15471
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
三嶋 崇靖 福岡大学, 医学部, 講師 (00600602)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Perry症候群 / Perry病 / DCTN1 / TDP-43 / 疾患モデル / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
臨床研究では、家系調査により、Perry病(Perry症候群)の新たな2家系と新たな遺伝子変異について報告した。基礎研究では、G71A変異ノックインマウスを作製し、うつ様行動及びパーキンソニズムの再現、病理学的解析では、中脳黒質におけるTH染色性の低下を見出し、Perry病(Perry症候群)脳病理の一部再現に成功した。更に培養細胞やiPS細胞を用い、ダイナクチンがTDP-43に結合することダイナクチンのN末端領域、ダイナクチンドメイン、およびC末端領域がTDP-43と選択的に相互作用することを明らかにし、この相互作用の制御異常がTDP-43の誤局在化と凝集化を引き起こす可能性を見出した。
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自由記述の分野 |
脳神経内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Perry病(Perry症候群)はパーキンソニズム、うつやアパシー、体重減少、中枢性呼吸障害の4徴候を有する常染色体優性(顕性)遺伝の神経変性疾患で、2009年にDCTN1遺伝子変異が発見された。また、病理学的には、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などと同様にTDP-43プロテイノパチーに分類される。我々は、Perry病(Perry症候群)の国際診断基準を作成し、Perry症候群からPerry病への名称変更を提唱した。Perry病(Perry症候群)の研究は、パーキンソン病やALSなどの神経変性疾患の病態解明や治療薬開発だけでなく、うつ病や肥満などのコモンディジーズの研究にも寄与する。
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