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2018 年度 実施状況報告書

自殺企図者の微量リチウム濃度:症例対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K15488
研究機関大分大学

研究代表者

兼久 雅之  大分大学, 医学部, 助教 (40555190)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード自殺企図 / リチウム / 救命救急
研究実績の概要

中間解析として、大分大学医学部高度救急救命センターを受診した患者のうち、同意のとれた230名を対象に34名の自殺企図患者、22名の自傷患者、174名の外傷患者(コントロール)の3群に分類して血中リチウム濃度の比較を行った。対数変換したリチウム濃度の平均が、自殺企図群0.54、自傷群0.73、コントロール群0.63であり、分散分析で(F=2.27, p=0.105)であった。性別に分けると、男性で自殺企図群0.53、自傷群0.68、コントロール群0.63 (F=0.94,p=0.394)であり、女性では自殺企図群0.57、自傷群0.76、コントロール群0.63(F=0.53, p=0.60)であり、自殺企図群が他の2群に比べ、平均値は低かったが有意差は認めなかった。続いて、男性において、年齢、テストステロンを含めた多項ロジスティック解析を行い、自殺企図群において有意傾向(p=0.067)にてテストステロンが低値であった。女性において、エストラジオールを含めて解析行ったが、有意差は認めなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床研究であり、対象患者が少ないため研究がやや遅れいている。

今後の研究の推進方策

救命救急センターと協力しより多くの対象者を増やしていく。

次年度使用額が生じた理由

30年度一年間県外の病院に派遣されており、研究の進捗に遅れをきたしたため。
31年度は大学に戻ってるので、昨年度分の遅れを取り戻し、総括する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Naturally absorbed polyunsaturated fatty acids, lithium, and suicide-related behaviors: A case-controlled study2018

    • 著者名/発表者名
      Kurosawa Keiko、Terao Takeshi、Kanehisa Masayuki、Shiotsuki Ippei、Ishii Nobuyoshi、Takenaka Ryuichi、Sakamoto Teruo、Matsukawa Takehisa、Yokoyama Kazuhito、Ando Shuntaro、Nishida Atsushi、Matsuoka Yutaka
    • 雑誌名

      Journal of Affective Disorders

      巻: 241 ページ: 200~205

    • DOI

      10.1016/j.jad.2018.08.006

    • 査読あり
  • [学会発表] 自殺企図者の微量リチウム濃度症例対照研究2018

    • 著者名/発表者名
      兼久雅之 、石井啓義、塩月一平 、寺尾 岳
    • 学会等名
      第37回リチウム研究会
  • [学会発表] 多価不飽和脂肪酸やリチウムと自殺関連行動2018

    • 著者名/発表者名
      兼久雅之、 寺尾岳、黒澤慶子、塩月一平、石井啓義、竹中隆一、坂本照夫、松川岳久、横山和仁、安藤俊太郎、西田淳志、松岡豊
    • 学会等名
      第15回うつ病学会

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公開日: 2019-12-27  

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