研究実績の概要 |
中間解析として、大分大学医学部高度救急救命センターを受診した患者のうち、同意のとれた230名を対象に34名の自殺企図患者、22名の自傷患者、174名の外傷患者(コントロール)の3群に分類して血中リチウム濃度の比較を行った。対数変換したリチウム濃度の平均が、自殺企図群0.54、自傷群0.73、コントロール群0.63であり、分散分析で(F=2.27, p=0.105)であった。性別に分けると、男性で自殺企図群0.53、自傷群0.68、コントロール群0.63 (F=0.94,p=0.394)であり、女性では自殺企図群0.57、自傷群0.76、コントロール群0.63(F=0.53, p=0.60)であり、自殺企図群が他の2群に比べ、平均値は低かったが有意差は認めなかった。続いて、男性において、年齢、テストステロンを含めた多項ロジスティック解析を行い、自殺企図群において有意傾向(p=0.067)にてテストステロンが低値であった。女性において、エストラジオールを含めて解析行ったが、有意差は認めなかった。
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