3つのうつ病関連ネットワークである側坐核ネットワーク、扁桃体ネットワーク、腹内側前頭前野ネットワークが両側DLPFCに収束することを示すことで、うつ病に対するrTMS治療の機序として、DLPFCへの刺激が遠隔的にうつ病ネットワークに作用していることを示した。また、これらのネットワークがDMPFC、両側島に収束することから、DMPFCや島がrTMS治療の新たな潜在的刺激箇所の候補になりうることを示すことができた。さらに、DCMを追加することで、うつ病患者個々人に最適なrTMSの刺激箇所を同定できる可能性があることを示唆した。
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