本研究では、6週齢の健常ラット、および6週齢(うち最後の2週は亜鉛欠乏食を投与)の亜鉛欠乏ラット、の二群において、酸化ストレスという観点から有意差が得られるかについて、実験および考察を行った。血中における核酸由来の酸化ストレス物質である8-OHdGは、健常群で高値の傾向を認め、血中における脂質由来の酸化ストレス物質である8-isoprostanesは、亜鉛欠乏群において有意差をもって高値を示した。また、64Cu-ATSMという核種を用いた全脳部位のイメージング検査を行ったところ、群間差は部位別にみても全く認められなかった。
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