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2018 年度 実施状況報告書

双極性障害に対するγ帯域同期性の包括的脳波研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K15519
研究機関九州大学

研究代表者

中村 一太  九州大学, 医学研究院, 特任助教 (90771460)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード臨床脳波 / γオシレーション / 聴性定常反応 / 双極性障害
研究実績の概要

本研究は患者への時間的負担が少なく、臨床応用し易い脳波計を用い、大きなサンプルサイズでの統合失調症、双極性障害、大うつ病性障害、及び健常者のγ帯域ASSRの包括的評価を行い、双極性障害の診断及び症状マーカーとなる指標を開発する事にある。
本年度は主研究機関である九州大学および連携機関である帆秋病院、飯塚記念病院について臨床脳波計でのASSR記録のセットアップを行い、医療機関間での記録条件の統一、刺激提示ソフトウェアのセッティングなどが完了した。現在、統合失調症:74名、双極性障害:18名、大うつ病性障害19名、健常対照群:23名(統合失調症群のみのべ人数)の記録が終了している。帆秋病院、飯塚記念病院ではパイロットデータの記録が終了し、現在は統合失調症3名、双極性障害2名の記録が終了している。
さらに、将来の臨床応用と大規模サンプルでのγ帯域活動研究を行うために、異なる脳波計間でのASSRの信頼性評価の為の予備的な研究を行った。デザインとしては、九州大学病院内の2つの異なる臨床脳波計を用いて、各脳波計にて2回、計4回の繰り返し記録を健常対照者15名で行い、被験者内での異なる臨床脳波計間での再現性について検討を行った。この結果、γ帯域活動の指標である、phase locking factor(PLF)において異なる脳波計間でも十分な再現性を認めた。この結果については2019年度に国際学会でポスター発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在、九州大学病院では統合失調症:74名、双極性障害:18名、大うつ病性障害19名、健常対照群:23名(統合失調症群のみのべ人数)の記録が終了している。帆秋病院、飯塚記念病院ではパイロットデータの記録が終了し、現在は統合失調症3名、双極性障害2名の記録が終了している。

今後の研究の推進方策

研究全体としては順調に進捗している。最終年度となる来年度は本年度に得られた健常者でのデータを用いて、脳波計間での再現性について対外的な発表を行い、疾患群についても症例数を増やした後に解析を行い、双極性障害の神経基盤の解明を目指す。

次年度使用額が生じた理由

当初、連携施設が3施設の予定であったが、先方の機材の関係から本年度は2施設での導入となったために、物品費が予定より低くなった。また、学会について、当初予定していた国際学会での発表を今年度は行わなかったために、余剰金が生じた。
来年度は連携施設への機材導入、また今年度に予定していた国際学会での発表を予定しており、本年度分の余剰金はその費用として用いる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 統合失調症者における顔-声情報統合機能異常についての脳磁図研究2019

    • 著者名/発表者名
      中村一太
    • 学会等名
      第14回日本統合失調症学会
  • [学会発表] 臨床脳波を用いたASSRの信頼性の検討2018

    • 著者名/発表者名
      中村一太
    • 学会等名
      5th Psychiatry Neuroscience Seminar 2018

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公開日: 2019-12-27  

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