将来的に病態研究や治療薬開発のツールになることを目的に、双極性障害(躁うつ病)患者からiPS細胞を作成し、双極性障害の特徴をもつ「疾患モデル細胞」を開発を目指す研究である。 双極性障害が多く見られる家族の患者に協力をいただき、細胞を作成した。また双極性障害の発症に影響する遺伝変異も探索した。 研究成果(1)双極性障害患者から作成したiPS細胞を、実験的に神経細胞に変化させると、健常者に比べて神経活動が活発だった。双極性障害のモデル細胞として妥当と考えられた。(2)1番染色体のSPOCD1遺伝子を発症に影響を与える可能性がある候補遺伝子とした。
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