研究課題/領域番号 |
18K15522
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
松本 純弥 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (10635535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 心因性疼痛 / 身体表現性障害 / 身体症状症 / 疼痛性障害 / SPECT / 精神疾患 / 神経精神疾患 |
研究実績の概要 |
まず、倫理委員会の承認を得て心因性疼痛の研究実施準備を整えた。心因性疼痛患者の認知機能を検査していく環境として、認知機能検査・心理検査尺度を準備した。さらに、前向きに8症例を検査し、フォローを開始した。The Revised Hasegawa's Dementia Scale(HDS-R)やMini-Mental State Examination(MMSE)だけではなく、Japanese version of Montreal Cognitive Assessment(MOCA-J)により軽度の認知機能障害も確認し、Mild Cognitive Impairment(MCI)も検討した。注意機能の確認には、CAARSやCAADIDもチェックすることで、注意欠如多動症(Attention-deficit hyperactivity disorder、ADHD)の確認も実施した。核医学的に、単一光子放射断層撮影(Single photon emission computed tomography、SPECT)データも確認した。同時に後ろ向きにも観察研究データを収集し、SPECTデータやthe Brief Scale for. Evaluation of Psychiatric Problems in Orthopedic Patients (BS-POP)、Minnesota Multiphasic Personality Inventory(MMPI)のデータを確認した。並行して各種学会に参加し、近年の研究の流れに関して情報収集し、当該研究成果についても適宜発表した。次年度以降はデータの収集が順調に進んでおり、次年度には解析も実施できる状況にある。次年度に収集したデータの統計解析を実施し、学会発表、論文投稿を進めていく。今後は、本年度の解析結果に基づき、今後の臨床情報の収集について再検討し、同時に前向きに進んでいる臨床症例のフォローアップ方針を改善していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データの収集が順調に進んでおり、次年度には解析も実施できる状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
次年度に収集したデータの統計解析を実施し、学会発表、論文投稿を進めていく。解析結果に基づき、今後の臨床情報の収集について再検討し、同時に前向きに進んでいる臨床症例のフォローアップ方針を改善していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究遂行の中で、他の研究費で支出できた項目などは、本研究費で支出せずに済んだものもあり、実際の計画との差が生じた。しかしながら、次年度以降から、国内旅費などが想定より上回る部分もあり、結果的には使用額が一致してくる見通しである。
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