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2020 年度 研究成果報告書

コリン作動性ニューロンによる情動調節における時計遺伝子Bmal1の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15524
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

大塚 剛司  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (60760395)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード時計遺伝子 / Bmal1 / ChAT / 睡眠覚醒
研究成果の概要

本研究課題は、時計遺伝子Bmal1がコリン作動性ニューロン(ChAT)特異的にKOされたマウス(ChAT-Bmal1 KOマウス)を作成し、生体リズム異常と気分障害を繋ぐ分子メカニズムの解明に迫った。その結果、ChAT-Bmal1 KOマウスは情動行動に異常を示さなかったが、睡眠覚醒および、オレキシン神経系への影響がみられた。このことから、コリン作動性神経における時計遺伝子Bmal1は、情動機能に影響は示さないものの、アセチルコリン作動性神経およびオレキシン作動生神経の機能調節を介して、覚醒を調節する可能性が示唆された。

自由記述の分野

生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、これまでほとんど調べられていなかった、体内時計とコリン作動性ニューロンとの関わりを探るものであった。本研究により、コリン作動性ニューロンにおけるBmal1の発現異常は情動行動には影響せず、睡眠覚醒障害を引き起こす可能性を示した。このことから、コリン作動性ニューロンの時計機能は、いまだ解明されていない睡眠覚醒メカニズムの解明に向けた、新たなターゲットになる可能性がある。本研究の成果は、将来ヒトや家畜動物の睡眠障害における、有用な薬の開発や治療法確立につながることから、社会医学的、睡眠医学的にも大きく貢献できる。

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公開日: 2022-01-27  

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