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2019 年度 実施状況報告書

強制入院下における依存症治療の長期予後調査

研究課題

研究課題/領域番号 18K15527
研究機関昭和大学

研究代表者

常岡 俊昭  昭和大学, 医学部, 講師 (30445613)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード依存症 / アディクション / 非自発的入院 / 長期予後 / アルコール / 薬物 / ギャンブル / 自助グループ
研究実績の概要

昭和大学附属烏山病院に入院中に主治医によりICD-10におけるF1(精神作用物質使用による精神および行動の障害)もしくはF63(病的賭博)の診断がなされ、当院依存症治療プログラムに強制入院(非自発的入院)時から参加した者のうち、18歳以上65歳以下で平成30年4月1日~H32年9月30日までに当院を退院し、退院時に文章による同意が取れたもの50名(非自発的入院群)を対象とする。また同様の条件でプログラム参加開始時に任意入院で退院時に同意が取れたもの50名(任意入院群)と当院アディクション外来を初診し、初診時に同意が取れた50名(外来群)を対照群とした。
研究チーム内での相談の結果、調査項目を変更し、属性、生活状況、薬物使用歴、治療歴、薬物問題の重症度(DAST-20)、問題飲酒の程度(WHO/AUDIT)、薬物依存に対する自己効力感の程度(薬物依存に対する自己効力感スケール)、薬物依存に対す る問題意識と治療に対する動機づけの程度(SOCRATES)、機能の全体的評定(GAF)尺度、病識評価尺度日本語版(SAI-J)、AQ-J(Autism Spectrum Quoient日 本語版)、CAARS(コナーズ成人ADHD評価 尺度)、SOGS(SOUTH OAKS GAMBLING SCREEN)、LOST(Limitless、Once again、Secret、Take money back)生活状況、外来継続率、自助グループ継続率、アディクションからの離脱(クリーン)期間とすることとした。リクルートを開始し、現在40例の同意を得ている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度、検査の精査と倫理委員会の承認に時間がかかったことからリクルート開始時期が遅れている。また今年3月からは感染症対策の一環として外来・入院共にアディクション対応プログラムの形が再構成されており、リクルートが進まない状態があった。

今後の研究の推進方策

現在まで同意が取れている40名に対しては予定通りに1年後と2年間の予後を追跡する予定である。今後も1年間はリクルートを進め、そのものには1年後の予後を対象として検討する予定である。
元々の目標は1 外来治療群、任意入院群、医療保護入院群の三群で比較をすることによってアルコール・薬物・ギャンブルそれぞれのアディクション治療における自発的入院加療、非自発的入院加療の意義について考察する 2 初診時の検査から見る特徴や環境要因などの面から長期予後を良くする因子について特定する 3 一年後、二年後の調査から初診時の因子を省いて長期予後が良くなる環境調整について特定する。 であったが、これに加えて4 2020年4月の緊急事態宣言によって自助グループや社会資源が制限されたことの影響が各郡で異なるのか、を調べる予定である。

次年度使用額が生じた理由

3月に日本社会精神医学会にて発表を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の為学会の開催が中止となり、そのための学会参加費、および旅費等の学会発表に伴う費用が次年度に回った。

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公開日: 2021-01-27  

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