99mTcMIBI心筋シンチグラフィの取り込み率を用いて心室頻拍のカテーテル心筋焼灼術のターゲット電位である遅延電位(late potential ; LP)の局在の予測性を検討した。虚血性心筋症7症例でシンチグラフィとカテーテル心筋焼灼術中の左心室のジオメトリを20分割し相関性を確認した。140領域中54領域にLPは記録でき、分割領域内の平均取り込み率をROC解析を用いて35%をcutoff値とすると(AUC0.89)、感度81%、特異度87%と有意に高度障害心筋内のLPの局在を予測し、99mTcMIBI心筋シンチグラフィの有意な予測性を示し得た。非虚血性心筋症では予測性は乏しかった。
|