研究課題
本年度は、昨年度に引き続き211Atおよび123Iによるイメージングの基礎検討として、小動物用PET/SPECT/CT装置の性能評価に用いられるNEMA NU4ファントムによる実験でSPECTを撮像し、211Atおよび123Iの画像の定量性等の検討を行った。さらに、動物実験を行いフリー211Atおよび211At標識化合物の正常組織の集積(%ID/g)を比較した。動物実験により得られた各タイムポイントの生体内分布から正常組織内での滞留時間を算出し、各正常組織に対する線量評価を行った。またこれらをヒトモデルの滞留時間へ換算しヒトにおける線量評価を行い比較した。上記は論文を執筆し、投稿中である。また、ヨウ素標識化合物による実験を行い、211At標識化合物との生体内分布を比較した。さらに昨年度および本年度取得した211Atおよびヨウ素同位体の画像を解析し、モンテカルロシミュレーションを行うためのシミュレーション体系を構築した。
2: おおむね順調に進展している
研究実施計画書に則り、ファントム実験および動物実験による画像データ、生体内分布データを順調に収集し解析を行った。
これまでに得られた画像データおよび生体内分布のデータから構築したモンテカルロシミュレーションを実施しデータを取得する。令和2年度ではこれまでに得られたデータを解析し取りまとめ、論文作成等を行う。その際補足データの収集も引き続き行う。
ファントム実験及び動物実験によるデータ取得が順調に進み、研究成果をまとめ論文執筆や学会発表を優先したため。補足データを取得するための実験による物品費、発表論文の英文校正費、論文掲載料で使用する予定である。
すべて 2019
すべて 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件)