研究課題
①昨年度、2次元シミュレーションを用いて頭蓋内の類上皮腫の制限拡散を再現したが、今年度は3次元モンテカルロシミュレーションに拡張し、カナダ モントリオールで開催された27th Annual Meeting of the International Society for Magnetic Resonance in Medicineにて発表した。本研究においてEducational Stipend Awardを受賞したことで、2019年10月よりInternational Society for Magnetic Resonance in Medicineの年次総会の審査員を務めることとなり、関連した研究の査読を行った。②昨年度、Magnetic Resonance in Medical Sciences誌に掲載された類上皮腫の観察、Japanese Journal of Radiology誌に掲載された粘稠度の違いに着目した基礎的検討の結果を踏まえ、頭蓋内の脈絡叢嚢胞を観察し、Magnetic Resonance Imaging誌に掲載した。③従来の拡散強調像は腫瘍の良悪性の診断に有用であることが知られている。OGSE法は従来の拡散強調像よりも拡散時間を短くしたものであるが、多種多様な脳腫瘍をOGSE法で観察し、良悪性が分からない脳腫瘍に遭遇したときに、OGSE法が良悪性の判断の一助になりうるか検討した。現在、論文を投稿中である。
1: 当初の計画以上に進展している
最終年度までに計画していた研究内容を一通り押さえることが出来たため。
初年度より学会発表した内容を再度俯瞰し、論文雑誌に投稿していきたい。症例数を増やして、新たな知見を発表していきたい。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、発表を予定していた国際学会がweb開催となったため。次年度には更に論文執筆を行い、英文校正費として使用したい。
すべて 2019 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (2件)
Magnetic Resonance Imaging
巻: 57 ページ: 323-327
10.1016/j.mri.2018.12.010
https://researchmap.jp/saori.koshino/
https://www.researchgate.net/profile/Saori_Koshino