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2023 年度 実績報告書

MRI新撮像法によるてんかん発作焦点診断能の向上と画像が示す病理学的変化の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K15574
研究機関大阪公立大学

研究代表者

森本 笑子  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (90815391)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードてんかん / MRI / FDG-PET
研究実績の概要

薬剤による発作コントロール不良のてんかん症例においては手術的治療が選択されるが、種々の検査を用いても切除すべき脳内のてんかん焦点部位の同定は難しく、MRI画像によるてんかんの発作焦点部位の検出能向上が望まれている。新しいMRI撮影法を用いて発作焦点検出能の向上を目指し、術前MRI画像断面と同じ病理標本断面の作成を行うことで、MRI画像の信号変化と病理学的変化との関連性を詳細に検討することを目的としている。その中で、近年てんかん原性領域同定に有用性が報告されたMRIとFDG-PETの融合画像において小脳虫部の代謝の評価を行うことで、てんかんの発作焦点部位の検出性を向上できることが明らかとなってきた。発作焦点部位はFDG-PETで代謝低下を示すとされるが、てんかん原性領域のてんかん性異常過活動が強ければ逆に代謝は亢進し、発作焦点部位の誤診につながることがある。発作焦点部位のてんかん性異常過活動があるときにはFDG-PET/MRI融合画像で同定される小脳虫部の代謝が高い傾向にあることがわかった。これは世界で初めての知見で、てんかん発作焦点部位の検出性向上に大きく寄与する発見である。現在Seizureに論文投稿準備中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] Total corpus callosotomy via posterior approach with endoscopic-alone technique2024

    • 著者名/発表者名
      Yindeedej Vich、Uda Takehiro、Kawashima Toshiyuki、Tanoue Yuta、Sakuma Satoru、Morimoto Emiko、Goto Takeo
    • 雑誌名

      World Neurosurgery

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.wneu.2024.05.016

    • 査読あり
  • [学会発表] 難治てんかんの画像診断と撮像法におけるピットフォール2024

    • 著者名/発表者名
      森本笑子
    • 学会等名
      小児神経学会近畿地方会
    • 招待講演
  • [学会発表] 難治てんかんの画像診断:いかに病変をみつけるか2024

    • 著者名/発表者名
      森本笑子
    • 学会等名
      小児神経放射線学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 難治てんかんの画像診断:より多くの情報を引き出そう!2023

    • 著者名/発表者名
      森本笑子
    • 学会等名
      西日本小児カンファレンス
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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