本研究で作成したTIGRE遺伝子座に5HREp-Lucをknock-inしたマウスを発がんモデルマウスと掛け合わせることで、刻一刻と変化する腫瘍内の低酸素領域とそこに存在するがん細胞を可視化するとともに、さらに現在作成に取り掛かっている5HREp-Cre-ERT2をknock-inしたマウスを用いることで上記した低酸素がん細胞がその後どのような運命を辿るのかを知ることが可能になる。これらのマウスを用いて、抗がん剤治療や放射線治療を行った後の低酸素がん細胞の動態を知ることで、化学放射線療法や放射線多分割照射の効果を最大限に発揮することを可能とする、新たな治療戦略につながることが期待される。
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