研究課題
若手研究
種々の酸化ストレス疾患の発症・病態悪化に深くかかわるフリーラジカルと放射線医学で扱う血管内手技や磁気共鳴画像とを関連づける基礎研究を行った。具体的には、酸化的DNA損傷特異抗体を用いて肝動脈塞栓術で生じ得るDNA損傷の有無を検証した。また、同抗体を用いて、子宮内膜症性嚢胞内のヒドロキシルラジカル産生能を評価し、磁気共鳴画像で評価した内膜症の進展度との相関を検証し有用な基礎情報を得た。
放射線医学
血管内手技または医用画像と生体内レドックス代謝を関連付けた研究は殆ど行われていない。本研究では肝動脈塞栓術と子宮内膜症に焦点を当て、放射線医学の観点から生体内レドックス代謝との関連を検証し、基礎情報が取得できた。現在、基礎研究レベルで精力的に行われている酸化ストレスの画像診断が臨床応用された際に、今回の研究は重要な情報になると考える。