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2018 年度 実施状況報告書

破綻しやすいプラークの特徴である微小石灰化のモダリティ毎の検出能の評価

研究課題

研究課題/領域番号 18K15603
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

山田 稔  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60365434)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード不安定プラーク / 微小石灰化 / CT / 病理組織
研究実績の概要

不安定プラークの特徴として、micro calcification(微小石灰化)が注目されてきている。各臨床モダリティにおいて、微小石灰化の検出が試みられているが、同一プラークの複数モダリティで評価し、病理組織像と直接対比した報告は乏しい。そこで本研究は、ヒト献体の冠動脈動脈硬化病変に対して、複数モダリティを用いて微小石灰化の検出を試み、病理組織像と対比し、モダリティ毎の所見および検出能を検討することを目的とした。初年度は、ヒト献体から摘出した20の冠動脈に対してmicro CTで石灰化した部位、微小石灰化が集簇した部位、ほぼ正常と考えられる部位を同定し、臨床CTでの検出能およびその所見を検討した。さらに病理組織像(HE染色、von Kossa染色)と比較した。その結果、石灰化した部位に対する臨床CTの検出能は100%で、微小石灰化が集簇した部位に対する検出能は70%程度であった。また石灰化した部位のCT値は、検出された微小石灰化が集簇した部位のCT値に比べて明らかに高かった。この知見は、臨床CTでも微小石灰化が集簇した部位がある程度イメージングされ、そのCT値を測定することで同定することが可能であることことを示すものであり、臨床的意義は高いと思われる。臨床CTの高分解能化が図られることによって、その検出能は更に高まることが期待できる。本成果はpreliminaryではあるが、国際学会での発表を目指し投稿を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

IVUSやOCTの機器自体の準備はほぼ終わり、撮影できる状態になったが、初年度はその準備に時間がかかってしまったため。

今後の研究の推進方策

次年度以降は、対比するモダリティの数を増やし、さらに症例を重ねていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

IVUSやOCTの準備に時間がかかったため。現時点で準備はほぼ整ったため、そのカテーテルの購入を進める予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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