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2021 年度 実績報告書

破綻しやすいプラークの特徴である微小石灰化のモダリティ毎の検出能の評価

研究課題

研究課題/領域番号 18K15603
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

山田 稔  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (60365434)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード不安定プラーク / 微小石灰化 / CT / 病理組織
研究実績の概要

不安定プラークの特徴として、micro calcification(微小石灰化)の存在が注目されている。各臨床モダリティにおいて、微小石灰化の検出が試みられているが、同一プラークを複数モダリティで評価し、病理組織像と直接対比した報告は乏しい。本研究の目的は、ヒト献体の冠動脈動脈硬化病変を用い、複数モダリティにおいて微小石灰化の検出を試み、病理組織像と対比し、モダリティ毎の検出能およびその所見を検討することである。
これまで得られた成果(Title: Calcium density of the coronary artery: multi-image analysis using human cadaver)を国際学会(The 19th Congress of the International Federation of Associations of Anatomists, IFAA2019:査読付き)で発表した。具体的には、石灰化した部位の臨床CTの検出能は100%で、微小石灰化が集簇した部位の検出能は70%程度であったことを報告した。また石灰化した部位のCT値は、検出された微小石灰化が集簇した部位のCT値に比べて明らかに高かったことも報告した。こうした知見は、臨床CTにおいても微小石灰化が集簇した部位をある程度検出でき、そのCT値を測定することで同定できることを示唆する所見であり、臨床的意義は高いと考えられる。
さらに冠動脈動脈硬化病変について、CT、μCT、超音波による対比を行った。超音波での石灰化の検出能は、CTと同様に100%であったが、微小石灰化のそれについては、アーチファクトと見分けがつきづらい症例があり、80%程度であった。

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公開日: 2022-12-28  

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