膵β細胞のGLUT2発現量の変化は、2型糖尿病における膵臓の機能レベルの指標になると考えられる。本研究ではインビボ核医学診断法を用いて生体試料中の膵β細胞のGLUT2によるグルコース取り込み量を可視化することを目的として、GLUT2選択的に取り込まれる放射性標識PET用分子イメージングプローブの開発を計画した。その結果、GLUT2を介して膵β細胞に取り込まれることが知られているストレプトゾトシン(STZ)の構造を基に、新規の放射性標識誘導体を合成し、それらがGLUT2 の発現が報告されている臓器・組織へ集積することを確認できた。新たな糖代謝イメージングプローブであることが示唆された。
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