• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

クリプトーム解析を用いた陽子線に対するがん細胞応答の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K15612
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

北條 秀博  国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (60638774)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード陽子線 / 重粒子線 / トランスクリプトーム / 食道癌
研究実績の概要

放射線は癌細胞に直接Type Iインターフェロン応答や、MHC class遺伝子発現等の免疫応答を誘導するが、これらは主にDNA損傷を起点とするbiological signalにより制御されることが報告されている。陽子線、重粒子線はX線と比較し、DNA損傷の形態が異なるが、その結果生じる免疫応答やその制御メカニズムの違いについては不明な点が多い。我々はこれまでに食道扁平上皮癌細胞株KYSE450ではX線によりDNA損傷-STINGを介した免疫応答が誘導されることを報告した。今回陽子線、重粒子線の誘導する免疫応答を比較解析する目的で研究を行った。臨床で用いるRBEが陽子線:1.1, 重粒子線:2.38であることを考慮し、食道扁平上皮癌細胞株KYSE450に対してそれぞれ15.0, 13.6, 6.8 GyのX線、陽子線、重粒子線照射を行い、照射後6h, 24h, 72h, 5day, 7day時点でmRNA seqによる遺伝子発現解析を行った。またSTING, STAT1 knockout cellでの応答についても比較検討した。放射線照射後6時間後に変動する遺伝子、biological pathwayは3つの線種で大きく異なっていた。一方で24時間後から5日かけてその共通性は高くなり、免疫応答関連遺伝子の発現も類似していた。陽子線、重粒子線照射でもSTING, STAT1ノックアウト細胞株での免疫応答は大きく低下していた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Comparative analysis of the immune responses in cancer cells irradiated with X-ray, proton and carbon-ion beams2021

    • 著者名/発表者名
      Du Junyan、Kageyama Shun-Ichiro、Hirata Hidenari、Motegi Atsushi、Nakamura Masaki、Hirano Yasuhiro、Okumura Masayuki、Yamashita Riu、Tsuchihara Katsuya、Hojo Hidehiro、Hirayama Ryoichi、Akimoto Tetsuo
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 585 ページ: 55~60

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2021.11.004

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi