研究課題
限局型小細胞癌94例の初診時の転移個数別のリンパ節転移マップを作製した。転移リンパ節1個の32例と転移リンパ節2個の10例を詳しく報告する。リンパ節転移1個は32例であった。右上葉11例中、右肺門リンパ節転移が5個、右上部気管傍リンパ節転移が5例、右下部気管傍リンパ節転移が1例、右下葉6例中、右肺門リンパ節転移が4例、気管分岐下リンパ節転移が1例、左上葉6例中、左肺門リンパ節転移が3例、左上部気管傍リンパ節転移が1例、左下部気管傍リンパ節転移が1例、傍大動脈リンパ節(大動脈下リンパ節に同時)転移が1例、左下葉9例中、左肺門リンパ節転移が7例、傍大動脈リンパ節転移が1例、気管分岐下リンパ節転移が1例であった。リンパ節転移2個は10例であった。右上中葉4例中、右肺門リンパ節転移と右下部気管傍リンパ節転移が2例、気管分岐部リンパ節転移と右下部気管傍リンパ節転移が1例、右上部気管傍リンパ節転移と右下部リンパ節転移が1例であった。右下葉2例中、右肺門リンパ節転移と気管分岐下リンパ節転移が2例であった。左上葉2例中、左肺門リンパ節と傍大動脈リンパ節転移が1例、左肺門リンパ節転移と左下部気管傍リンパ節転移が1例であった。左下葉2例中、左下部気管傍リンパ節転移と食道傍リンパ節転移が1例、左肺門リンパ節転移と気管分岐下リンパ節転移が1例であった。3個から8個の転移リンパ節の分布の報告も別途予定する。以上より、右上中下葉原発の場合は右肺門と気管分岐部下と右上下部気管傍まで、左上葉は左肺門と傍大動脈リンパ節と大動脈下リンパ節と左上下気管傍リンパ節まで、左下葉は、左肺門と傍大動脈リンパ節と大動脈下リンパ節と左上下気管傍リンパ節と気管分岐下リンパ節までを標準として、患者因子と腫瘍因子を組み合わせ、鎖骨上リンパ節や対側縦隔リンパ節の予防的リンパ節照射(ENI)やをENIを省いた放射線治療を検討する。
2: おおむね順調に進展している
上記の予防的リンパ節照射の考え方がまとまってきているため。
上記の予防照射の考え方がまとまってきたので、実際の症例に適応できるか、回転式強度変調放射線治療や息止め照射の検討を行いながら、最適な線量分布を検討していく。
追尾照射システム導入について、院内で進みつつあるため、息止め照射システムの購入について再度、必要な物品を検討中のためである。使用計画は、息止め照射システムの購入や勉強会、学会発表、論文発表を検討中である。
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Anticancer research
巻: 39 ページ: 491-497
10.21873/anticanres.13139.
巻: 38 ページ: 5951-5958
10.21873/anticanres.12941.