前立腺癌に対する放射線治療計画を立てる際に,従来のコンピュータ断層撮影(CT)画像よりも軟部組織のコントラストに優れている磁気共鳴(MR)画像だけを使って放射線治療計画を立てる(MR-only simulation)ことで,悪性腫瘍へ放射線の照射線量をより集中させて周囲正常組織のダメージを減らして治療成績を向上できる。MR画像だけで治療計画を作るためにはまだ線量分布の検証が不十分であり,その精度を上げるためのファントム(線量計算上で人体を模擬できる物質)が必要である。本研究はそのファントムに用いることができる材料を探索的に検証して提案するものである。
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