共同研究機関である国立がん研究センターにて、動物実験倫理委員会の承認を得た上で、以下の動物実験を行った。正常モデルラットを用い、SPIOを投与したのち、20Gyの単回放射線照射を肝臓に対して行い、9.4T装置によるMRI撮影を行った。 結果、照射7日後のMRIにおいて、肝臓の照射域は非照射域に比べて低信号を示した。この結果は、臨床とほぼ等価な照射線量で肝における照射域の描出が可能であることを示している。 組織学的検索結果から、照射域においてはクッパー細胞によるSPIOの分解が正常肝実質で起こる速度よりも遅くなり、鉄粒子が残存した結果、非照射域に比べて肝信号の回復が遅延して見えたものと考えられた。
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