現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、細胞実験を主に行った。高浸潤性乳がん細胞に対して、炭素イオン線のLETを15, 50, 70, 85, 150 keV/μmと段階的に変化させ、それぞれの条件で0.01, 0.05 Gyを照射した。その結果、85 keV/μmまでは、LET依存的に細胞浸潤能が抑制される結果を得た。これにより、炭素イオン線照射は、LETをコントロールすることで、殺細胞効果のみならずがん転移の一因である、細胞浸潤能を抑制させる可能性が示唆された。
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