本研究では、Deep learningを用いて、腎腫瘍のCT 画像に対する診断支援システムの開発および研究を行った。CNN(畳み込みニューラルネットワック)を用いたDeep learningソフトウェアを用い、4cm以下の小さい腎腫瘤の造影CTでの良性および悪性の鑑別において、一定の有用性が認められた。一方、ヒトによる定性評価と同様に、すべての腎腫瘍の良性および悪性の判別を行うことは困難であった。すべての腎腫瘍の判別を1つのモデルのみで達成することには困難が予想され、画像や患者背景の調整、さらなるネットワークの改良により、様々な特定のタスクに特化したモデルを構築できる可能性があると考えられる。
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