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2019 年度 研究成果報告書

新規原因遺伝子LZTR1によるNoonan症候群の発症機序解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15657
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関東北大学

研究代表者

阿部 太紀  東北大学, 医学系研究科, 助教 (40810594)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードRASopathies / Noonan症候群 / ユビキチン・プロテアソーム経路 / LZTR1 / RAS/MAPK
研究成果の概要

ユビキチン修飾関連分子であるLZTR1は、RAS/MAPKシグナル伝達経路活性異常によって引き起こされる先天異常症候群RASopathiesの原因分子であるが、LZTR1とRAS/MAPKシグナル伝達経路の関係は不明であった。本研究では、①LZTR1はがん原遺伝子産物であるRAS、ならびにPPP1CB/SHOC2/cRAF等の相互作用を介してRAS/MAPKシグナル活性を制御すること、②LZTR1はRASのポリユビキチン修飾を促すことでユビキチン・プロテアソーム経路を介したRAS分解に関与することを明らかにした。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

LZTR1はRASopahitesの原因分子であるとされていたもののRAS/MAPKシグナル伝達経路との関係は不明であった。そのため、治療法や治療薬の開発に際して治療標的分子を絞り込むことができず、各症状に対する対症療法以外に手立てがなかった。加えて、RASopathiesに分類される疾患は希少疾患であるためがんなどの大衆疾患に比べて研究開発が遅れている領域である。今回、LZTR1とRAS/MAPKシグナル伝達経路との関係が解明されたことで、治療薬開発における標的分子が明確となり、将来的な治療薬の開発が大いに期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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