SMURF2は、IVIG抗炎症作用および川崎病急性期炎症と密接に関与するTGF-betaシグナルのネガティブレギュレーターとして知られている。アミノ酸置換を伴う本バリアントは、SMURF2の分子機能に影響を及ぼす可能性が高い。その詳細解析はIVIGの抗炎症効果の分子機序解明につながる可能性を秘めている。更に本バリアントは日本人の約0.6%がヘテロに保有する低頻度バリアントであるにもかかわらず、約13%のIVIG不応性川崎病患者がヘテロに保有していた(OR(95%CI)=25.9(8.3-80.6))。更なる検証を行うことにより、IVIG不応性予測指標へと繋がる事が期待される。
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