本研究では、将来的にKOマウスを用いたアプローチを可能とするため、マウスによる早産脳障害モデルの確立に努めた。P3マウス(脳成熟度がヒトの在胎23-26週に相当)を40-50%酸素に48時間暴露することにより、超早産児の高濃度酸素性脳障害を模したモデルを作成した。その後大気下でP12まで飼育し、免疫組織染色(Olig2/CC1/MAG/PDGFRa)により脳白質においてオリゴデンドロサイトの成熟遅延が誘導されることを証明した。
次に、各種妊娠関連ホルモンの間葉系幹細胞の増殖に与える影響を、in vitroで調査した。高hCG濃度の条件でMSC増殖率が上昇する可能性が認められた。
|