私たちはCRISPR/Cas9システムによりSchaaf-Yang症候群(SYS)モデルマウスを作成した。このモデルマウスは脳でのインプリンティングは保持されており、Magel2 mRNAは視床下部の室傍核や視交叉上核に発現が保たれていることを証明した。モデルマウスは新生児期では野生型に比べて有意に低体重であったが、生後4,8週ではキャッチアップがみられ、主に乳児期のみに哺乳不良が認められるSYSのヒトでの表現型を部分的に呈していた。関節拘縮や重度精神運動発達遅滞は再現できなかったが、軽症のSYSを再現したと考えられる。
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