川崎病急性期においてADAMTS13の相対的な低下は血管炎・冠動脈病変の病勢に影響している可能性があることが示された。 また、川崎病急性期治療ガイドラインでの抗血小板薬使用で概ね血小板の活性化は抑制されていたが、血栓強度は強くないが、血栓初期形成能が特に高いことが示唆された。「血栓形成開始が早まること」として表れ、「血栓強度が強くなること」としては表れない可能性があり、血栓初期形成能を抑える薬の方がより望ましい可能性が示唆された。アスピリンは血栓の強度および安定性を主として抑制することを踏まえて、抗血小板薬の有効性、適切な投与量を検討していく必要があると考えられた。
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