我々はAADC欠損症に対してAAV2ベクターを定位脳手術により両側被殻へ注入する遺伝子治療を2015年から臨床研究として行い、治療を受けた全員が運動機能の改善が得られた。治療後長期にわたる効果を、MRI画像解析、運動機能・認知機能評価等を用いて解析した。早期の診断・治療が重要であり、AADC欠損症スクリーニング検査の確立のためにパイロットスタディを行なった。 小児神経疾患には、遺伝子異常による疾患が多い。未診断例の分子遺伝学的解析を行うとともに、Rett症候群及びMECP2重複症候群に対するAAVを用いた遺伝子治療を開発を行った。
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