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2020 年度 実施状況報告書

人工骨髄ニッチを利用したES/iPS細胞由来成人型赤血球(βグロビン型)の作成

研究課題

研究課題/領域番号 18K15689
研究機関日本医科大学

研究代表者

藤田 敦士  日本医科大学, 医学部, 研究生 (50366704)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード再生医療 / 輸血 / 赤血球
研究実績の概要

在胎25週前後の早産児の臍帯血を利用して研究を進める予定であったが、当初の想定がくるい臍帯血がまだ使えない状況が続いている。準備のための環境調整に時間を費やすことになり現在に至る。前年度同様、倫理委員会を通すことが難しい状況が続いている。特に昨年は新型コロナの影響も大きく、実験を継続することが難しかった。結果として、昨年実施予定だった、フィーダー細胞や培養液のみの培養環境より生体に近い環境(人工骨髄)の作成・機能評価や、臍帯血や末梢血での赤血球作成、iPS細胞作成、グロビンタイプの評価、グロビンスイッチの因子発 現評価については進行がかなり遅れています。これらの実験系は、すでにある程度確立できているため今後遅れを取り戻すべく実験を進めたいと考える。 臍帯血を用いずにも進められるはずであるES細胞を用いての人工骨髄との共培養条件の最適化も実験予定でしたが、これについても実験全体 の進行が想定以上に遅れてしまったこともあり、実験が遅れている状況である。 ES細胞を用いての人工骨髄との共培養条件の最適化の実験計画を開始し、進めることを始める予定です。加えて臍帯血を使用できる環境が整い次第、実験計画全体がスムーズに進むように調整する予定である。iPS細胞を用いた赤血球作成に加え、不死化赤血球前駆細胞を用いた赤血球作成の報告もあり、今後の実験計画については、最新の報告を参考にしつつ実験計画を修正することでこの3年間の遅れを取り戻せるように調整する予定である。今年度以降の残りの時間を有効に利用し、成人型赤血球(βグロビン型)の赤血球を、人工骨髄を用いて効率的に誘導するという目的のため、環境を整え予定期間内での成果を出すために研究を始める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の予定では、在胎週数の若い臍帯血を得られる環境が早期に構築できる予定であったが、その準備に想定より困難であったため。昨年は新型コロナの影響で実験の継続が難しい状況が長く続いたため。

今後の研究の推進方策

臍帯血については準備が難しいと考え、末梢血、ES細胞やiPS細胞を用いた実験系を進め、人工骨髄の作成についても実験を始める予定です。新型コロナの影響で実験を継続する環境がなかなか整いませんが、この3年間の遅れを取り戻し、目的に近づく予定です。

次年度使用額が生じた理由

当初計画した早産児の臍帯血を使える環境が実現せず、かつ新型コロナの影響から、研究全体の進展が大幅に遅れているため。今後一部計画を変更しつつ、適宜実験を進める予定です。

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公開日: 2021-12-27  

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