25名の小児重症筋無力症患者(全身型[GMG] 8名、眼筋型[OMG] 17名)および13名の対照患者を対象とし、血清BAFF値を測定した。治療前OMG群は対照群と比べて有意にBAFFが高かったが、治療前GMG群と対照群との間には有意差が見られなかった。OMG群では治療後に血清BAFF値が低下したが、GMG群では治療前後で有意な低下はなかった。今回の研究から小児OMGではBAFFが病態に関与していることが示唆されたのに対し、小児GMGにおけるBAFFの関与は不明であった。成人ではGMGでも血清BAFF値の上昇が報告されており、小児と成人におけるMGの病態の差異に影響していることが示唆された。
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