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2019 年度 実施状況報告書

川崎病モデルマウスを用いた心筋炎に伴う不整脈発生の機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K15706
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

星野 真介  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70747576)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード血管炎モデルマウス / 川崎病モデルマウス / 心筋炎 / 不整脈
研究実績の概要

当初の予定では、平成31年度には川崎病モデルマウスを用いて心筋炎の程度の検討と不整脈の発生頻度について調べる予定であったが、米国で川崎病に関する研 究を包括的に行っているUniversity of California San Diego(UCSD), Kawasaki Disease Research Centerに留学する機会を得たため予定を変更し、平成30年4 月から令和元年9月末まで海外渡航し、遠隔期川崎病の炎症、繊維化に関連したBiomarkerの探索に関する研究を行った。川崎病急性期に激しい心筋炎を伴い心機能が低下した患者が遠隔期において炎症と線維化に関わるBiomarkerであるGalectin-3およびI型プロコラーゲンC末端プロペプチド(PIPC) が対照と比較して優位に上昇していることを報告した。
帰国後はFK565を用いた血管炎モデルマウスを作成を再開し、現在は投与量の調整を行っている。投与量に関しては報告されているよりも少ない量での作成に成功した。さらに鎮静下のエコー検査ではFK565投与群で心機能(Ejection Fraction)が優位に低下しており、不整脈も確認された。optical mappingを用いたwhole heartでの動的解析を行ったが、FK565投与下では、心室筋の活動電位がコントロールと比較して延長しており、今後パッチクランプ法を用いたL型カルシウム電流の記録を行う予定である。現在は川崎病に対して臨床で使用されている種々の治療薬を投与し、その効果についての検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

米国で川崎病に関する研究を包括的に行っているUniversity of California San Diego(UCSD), Kawasaki Disease Research Centerに留学する機会を得たため予
定を変更し、平成30年4月より米国にて川崎病に関する研究を包括的に行った。令和元年9月末に帰国し、その後研究を日本国内での研究を再開したため、当初の予定よりは遅れている。

今後の研究の推進方策

我々の使用しているモデルマウスにおいて、心筋炎およびそれに伴うと考えられる不整脈が確認できたため、今後はパッチクランプ法を用いてL型カルシウムチャネルやKチャネルなどを電気生理学的手法を用いて測定する予定である。

次年度使用額が生じた理由

米国で川崎病に関する研究を包括的に行っている施設に留学する機会を得たため、当初の予定を変更し、平成30年4月から令和元年9月末までより米国にて川崎病に関する研究を行い、帰国後日本国内での研究を再開した。またcovid19の影響で参加予定であった学会が中止となっており、今年度は学会が再開次第、積極的に発表を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Circulating Markers of Inflammation Persist in Children and Adults With Giant Aneurysms After Kawasaki Disease2019

    • 著者名/発表者名
      Miroslaw Lech , Jun Oyamada, Chisato Shimizu, Shinsuke Hoshino, Dorota A Bulik, Bryan Gutierrez, Hetal Sarvaiya, Bulbul Kapoor, Laura Koppes, Radka Saldova, Henning Stockmann, Simone Albrecht, Ciara McManus, Pauline M Rudd, Andrew M Kahn, Lori B Daniels, John B Gordon, Adriana H Tremoulet, Jane C Burns, et al
    • 雑誌名

      Circ Genom Precis Med

      巻: 12 ページ: e002433

    • DOI

      10.1161/CIRCGEN.118.002433

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Biomarkers of Inflammation and Fibrosis in the Young Adults With History of Kawasaki Disease2019

    • 著者名/発表者名
      Shinsuke Hoshino
    • 学会等名
      American Heart Association Scientific Sessions 2019
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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