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2022 年度 実績報告書

骨形成不全症に対する骨カップリングを標的とした新規治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K15708
研究機関大阪大学

研究代表者

大幡 泰久  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20805460)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード骨形成不全症
研究実績の概要

骨形成不全症(OI)は主にI型コラーゲンの異常により骨脆弱性を呈する先天性骨系統疾患である。通常骨は破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成からなる骨カップリングが正常に起こることで骨強度が維持されているが、OIではこの骨カップリングに異常があり、破骨細胞による骨吸収が亢進し、病態を増悪していることが知られている。
本研究では骨カップリング異常を標的としたOIに対する新規治療の開発を目的としている。OIにおける骨カップリング異常の原因を明らかにするため、骨形成不全症モデルマウスのoimマウスより骨髄を採取し、骨芽細胞分化を行い、網羅的に破骨細胞分化誘導に関わる分子をRNAseqを用いて同定を試み、候補分子を同定した。最終年度においてはシングルセルRNAseqを行い、候補分子の発現細胞の特徴を検討した。
研究期間全体を通して、本研究により骨形成不全症モデルマウスにおける骨評価を解析する実験系を確立した。またモデルマウス由来の骨芽細胞と破骨細胞を単離する方法も確立した。そのうえで、骨形成不全症においては破骨細胞分化亢進があることも確認した。その破骨細胞分化亢進の原因となりうる候補分子を網羅的RNA解析で同定した。その候補分子を発現する細胞の特徴をシングルセルRNAseqを用いることにより解明している。今後は候補分子発現細胞を標的とした治療法を検討することにより、より骨形成不全症の病態に特異的な治療法の開発が進められることが期待される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] A novel COL1A1 deletion/insertion pathogenic variant in a patient with osteogenesis imperfecta2022

    • 著者名/発表者名
      Yamada Chieko、Kubota Takuo、Ishimi Takeshi、Takeyari Shinji、Yamamoto Kenichi、Nakayama Hirofumi、Ohata Yasuhisa、Fujiwara Makoto、Kitaoka Taichi、Ozono Keiichi
    • 雑誌名

      Clinical Pediatric Endocrinology

      巻: 31 ページ: 205~208

    • DOI

      10.1297/cpe.2022-0027

  • [学会発表] 海綿骨スコア(TBS)と骨塩見かけ密度(BMAD)は小児骨形成不全症の骨評価に有用2022

    • 著者名/発表者名
      大幡泰久 , 北岡太一 , 石見壮史 , 山田知絵子 , 中野由佳子 , 武鑓真司 , 山本賢一 , 中山尋文 , 藤原誠 , 窪田拓生 , 大薗恵一
    • 学会等名
      第32回臨床内分泌代謝Update
  • [学会発表] Year Book 骨代謝・副甲状腺・骨系統疾患2022

    • 著者名/発表者名
      大幡泰久
    • 学会等名
      第55回日本小児内分泌学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] Trabecular Bone Score and Bone Mineral Apparent Density Predict the Severity of Bone Fragility in Children and Adolescents with Osteogenesis Imperfecta. A Cross-sectional Study2022

    • 著者名/発表者名
      Y. Ohata, T. Kitaoka, T. Ishimi, C. Yamada, Y. Nakano, K. Yamamoto, S. Takeyari, H. Nakayama, M. Fujiwara, T. Kubota, K. Ozono
    • 学会等名
      American Society for Bone and Mineral Research Annual Meeting 2022
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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