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2019 年度 研究成果報告書

胎便性腹膜炎モデルマウスに対する薬物的HO-1誘導/MSCs投与併用療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15710
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

藤岡 一路  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20568810)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード胎便性腹膜炎 / 炎症性疾患 / ヒト胎便 / 早産児マウス敗血症モデル / モデルマウス / 糞便懸濁液 / HO-1 / 間葉系幹細胞
研究成果の概要

胎便性腹膜炎は、胎生期の腸管穿孔により、無菌性の胎便が腹腔内に漏出して生じる化学性腹膜炎と定義される。本研究では、Cecal Slurry法による敗血症モデルマウス作成技術を応用して、ヒト胎便懸濁液(Meconium slurry, MS)の腹腔内投与による胎便性腹膜炎モデルマウス作成を試みた。
MSは、肛囲刺激により排泄させた新鮮胎便をPBSに懸濁して作成した。次いで、4日齢マウスへMSを200μL腹腔内投与し、24時間後の体重増加率、7日間生存率をPBS投与群(Veh群)と比較した。MS群では、Veh群と比較して、体重増加率の減退、死亡率の増加を認め、胎便性腹膜炎の病態を模倣すると考えた。

自由記述の分野

胎児・新生児医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

胎便性腹膜炎は、周産期の難治性疾患であり、胎生期の腸管穿孔により無菌性の胎便が腹腔内に漏出して生じる化学性腹膜炎と定義される。一方、その病態を反映する動物モデルが無く、有効な治療法もない。
本研究では、「胎便性腹膜炎の病態解明のための疾患モデル動物は確立できるか?」という学術的問いに解答するために、申請者の新生児モデルマウス作成技術を駆使し、胎便性腹膜炎モデルマウスを作製・解析し、新規治療法開発のための基盤を確立した。本モデルマウスの確立により、今後、薬物的ヘムオキシゲナーゼ-1誘導、間葉系幹細胞投与などの新規治療法の有効性の検討が可能となり、本研究成果の学術的意義は大きいと考えている。

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公開日: 2021-02-19  

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