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2020 年度 研究成果報告書

若年発症の抗NMDAR脳炎における遺伝素因の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 18K15716
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関広島大学

研究代表者

小林 良行  広島大学, 病院(医), 助教 (20723290)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード抗NMDAR脳炎 / 若年発症 / IRAK4欠損症
研究成果の概要

IRAK4 欠損症は自然免疫の障害で発症する免疫不全症で,重症化を防ぐために早期診断が極めて重要となる。一方で抗 NMDAR 脳炎は,宿主獲得免疫の賦活化を介した自己免疫機序が発症に関与しており、中枢性低換気,不随意運動などを認める。乳児期発症の抗 NMDAR 脳炎は非常に稀であり,全エクソーム解析を試行した結果,IRAK4のヘテロ接合性新規遺伝子変異(Y10Cfs*9, R12P) が同定された。両変異の機能解析を行い,IRAK4 遺伝子変異を適切に評価する新規の評価系を確立した。また、本研究で、早期発症の抗 NMDAR脳炎の一部が先天的な免疫異常に基づき発症している可能性を見出した。

自由記述の分野

小児神経学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗NMDAR脳炎を発症したIRAK4欠損症の症例を世界で初めて同定し、稀少疾患に着目したという点で、独自性が高い。また、IRAK4欠損HEK293T細胞を用いることでIRAK4遺伝子変異の病的意義を簡便かつ正確に評価できる新規のNF-kBレポーターアッセイを確立した部分で学術的意義や社会的意義は高い。同時に乳児期発症の抗NMDAR脳炎が先天的な免疫異常に基づいて発症する可能性を示唆した部分でも学術的意義は高いと考える。

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公開日: 2022-01-27  

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