亜急性硬化性全脳炎(SSPE)は難治性遅発性疾患でリバビリン脳室内投与が行われているが、臨床効果は十分ではない。ファビピラビルは、RNAウイルスに広く活性があり、高い抗ウイルス活性があると報告されている。本研究では、in vitroにおいてファビピラビルとリバビリンの50%効果濃度(EC50)は、麻疹ウイルス実験室株(Edmonston株)では、108.7uM、172.3uM、SSPEウイルス臨床分離株(SSPE Yamagata-1株)では、38.6uM、38.1uMであり、ファビピラビルの50%細胞障害濃度(CC50)は、野生株で>1000uM、変異株で>1000uMであった。
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