研究課題/領域番号 |
18K15722
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
津田 兼之介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (20727507)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 新生児 |
研究実績の概要 |
本研究は,子宮外環境における様々なストレスの積み重なりが脳循環制御の破綻へと導き,高次脳機能障害につながるという仮説に基づき,脳血流量や脳酸素代謝をベッドサイドでモニタリングし、そこから短期エンドポイントであるMRI評価および長期エンドポイントである認知機能・高次脳機能を占う早期マーカーを確立することを目的としている. 当初予定していた呼吸循環変量・超音波検査・近赤外線スペクトロスコピーを組み合わせた解析は,経時的データの不足(欠損データおよび精度の低さ)から包括的な解釈は難しい状態が続いている.しかしそれぞれの観察項目については,出生前後のイベントとの関連に関する検討が進んでいる.具体的には生後1週間以内のpHのホメオスタシスがどのように保たれているのかを英文査読誌に公表した(Mizutani Y et al. PeerJ).
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前述の通りそれぞれの測定ツールを組み合わせての解釈には困難を伴ってはいる.ただ経時的データの収集は難しいものの,出生前後および退院前のデータは十分に集積できており,解析・投稿準備をすすめている.
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今後の研究の推進方策 |
残りの研究期間での多面的,縦断的解析は難しいことから,現在まで収集したデータを用いて,修正40週前後で得られたデータ(近赤外線スペクトロスコピー/脳MRI所見など)それぞれと関連する周産期因子や出生後イベントとの関連性に関する検討をすすめる.
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次年度使用額が生じた理由 |
学会参加による旅費として使用予定であったが,コロナウイルス流行により学会が中止となったため旅費申請を行わなかった.そのため残額が生じ、残額を機器のメンテナンス料や論文掲載料等に使用する予定である.
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