本研究は高性能なHIFUシステムの導入、TTTSへの胎児治療の確立を目的とした。①1.分割トランスデューサー作成、2.位相変調照射導入、3.焦点可視化プログラム実装、4.可変焦点方式に高性能化、5.HIFUノイズ除去法導入、6.治療モニタリング導入、②動物実験、③臨床照射、を計画した。動物実験にて1.皮膚熱傷軽減化、3.焦点可視化と意図せぬ発熱の予測、4.可変焦点方式に高性能化、これらに成功した。一方コロナ禍による動物実験施設の閉鎖、移動制限、物流停滞が重なり、予定通りの進捗ではなかった。そのため、臨床開始を焦ることなく、より安全性、精度、効率が高いシステムにする方向に研究計画を変更した。
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