マウス培養肝細胞に対しエタノールを投与すると、オートファジー抑制を伴うアポトーシスの亢進と肝細胞脂肪蓄積が生じることを明らかにした。この表現型はオートファジー必須タンパクAtg7の欠損下では消失し、オートファジー亢進薬ラパマイシンの投与によって軽減したが、オートファジー抑制タンパクRubiconの欠損下では改善しなかった。また、マウスにエタノールを負荷する2種類のモデルにおいても、肝組織のオートファジー抑制を伴うアポトーシスの亢進と肝細胞脂肪蓄積を確認した。しかし、肝細胞特異的Rubicon欠損マウスにおいてはエタノール負荷によるオートファジー抑制は改善せず、肝病態も改善しなかった。
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