本研究では、運動によって惹起される肝由来のligand(へパトカイン)に着目し、マウス運動モデルの肝組織のRNAseqの解析から新規へパトカインHSC70を同定した。運動療法下において、ヒトNAFLD血清におけるHSC70とCTで評価した骨格筋面積の変化は正の相関を認めた。またin vitroでは、HSC70が培養ヒト肝星細胞におけるTGFbシグナリング及びコラーゲン産生の抑制をすることを同定した。HSC70は、NAFLDに対する運動療法バイオマーカーとしてのみならず、肝線維化改善を目的とした治療応用が期待される。
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