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2018 年度 実施状況報告書

尿中miRNAによる無侵襲大腸癌診断バイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K15757
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

北川 美香  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 臨床研究医 (80588632)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード大腸癌 / バイオマーカー / 診断 / 尿
研究実績の概要

年齢、性別をマッチさせた大腸癌症例(CRC)206例と健常者(HC)209例から採取された尿検体を、①マイクロアレイコホート(CRC:3例 vs. HC:6例)、②トレーニングコホート(CRC:140例 vs.HC:140例)、③バリデーションコホート(CRC:63例 vs. HC:63例)に分けて解析を行った。
miRNAマイクロアレイ解析により11種類のmiRNAの尿中での発現がCRCとHCにて異なっていた。トレーニングコホートにおける多変量解析により、miR-XとmiR-Yが独立した有意な大腸癌診断バイオマーカーの候補と考えられた。miR-XとmiR-Yより作成した診断パネルはROC曲線におけるAUC = 0.739と良好な結果であった。今後、独立したバリデーションコホートで検証予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の進捗は順調である。

今後の研究の推進方策

280例のトレーニングコホートを用いた解析により、尿中の2種類のmiRNAの組み合わせにより大腸癌が診断可能であることを見出した。今後は、本診断バイオマーカーパネルの精度を、独立した126例のバリデーションコホートを用いて検証する予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初は、今年度に全コホートの尿中miRNAを一気に抽出する予定であったが、今年度内はトレーニングセット症例からのmiRNA採取にとどめまずはトレーニングセット内の解析を優先したため予算が次年度へ繰り越しとなった。次年度への繰り越し予算は、バリデーションコホート症例からの尿miRNAの抽出・発現解析に使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Urinary Cysteine-Rich Protein 61 and Trefoil Factor 3 as Diagnostic Biomarkers for Colorectal Cancer.2019

    • 著者名/発表者名
      Shimura T, Iwasaki H, Kitagawa M, Ebi M, Yamada T, Yamada T, Katano T, Nisie H, Okamoto Y, Ozeki K, Mizoshita T, Kataoka H.
    • 雑誌名

      Transl Oncol.

      巻: Mar;12(3): ページ: 539-544

    • DOI

      10.1016/j.tranon.2018.12.006. Epub 2019 Jan 3.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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