本研究では、健常者と比較し、大腸癌症例の尿中で有意に高発現する2種類のmiRNAを同定した。独立したコホートにおいても、2種類の尿中miRNAともに健常者と比較し大腸癌症例で有意な高発現を示し、これら2つのmiRNAを用いた診断パネルによる大腸癌診断能は良好であった(AUC = 0.868)。2種類のmiRNAともに健常者と比較しStage 0/I大腸癌患者の尿中で有意に高発現を示し、その組みあわせにより健常者とStage 0/I大腸癌症例の識別もAUC = 0.845と良好に可能であり、Stage0/I大腸癌を感度:82.8%、特異度:73.4%で診断可能であった。
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