光線力学療法(PDT)は様々な領域で臨床応用されており,消化器領域では化学放射線療法後の遺残再発食道癌に対し,TSを用いたPDTが保険収載されている。我々は以前から癌細胞が正常細胞より多くの糖を取り込む性質(Warburg効果)を応用して糖を連結したPSの開発を行っており,代謝、抗腫瘍効果にすぐれたGcholrin e6を開発した。ただし代謝が非常に早く、十分な腫瘍集積を得られているとは考えにくい状況であった。今回我々はAcN003HPを用いた光線力学療法の抗腫瘍効果などについて検討を行った。今後もさらに研究をつづけ改良を重ねることにより、有効性・安全性の向上を計る。
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