研究課題/領域番号 |
18K15772
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
栗林 志行 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (60726173)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 全身性強皮症 / 食道運動障害 |
研究実績の概要 |
全身性強皮症患者において胃排出能測定を行い、胃排出遅延と食道運動障害との関連性及び胃排出遅延と他臓器疾患との関連性を検討する研究を計画した。胃排出検査で国内未承認の13C標識化合物を使用することから、特定臨床研究として認定IRBの承認を得て、研究実施体制は整えた。しかし、コロナ禍で被験者のリクルートが困難な状況が続いており、症例の登録を行うことができていない。2022年3月中旬にまん延防止等重点措置が解除となったが、2022年度も多くの新型コロナウイルス感染者が報告されており、感染防止策を徹底して研究を実施する体制の構築を模索するも、被験者の登録には至らなかった。 本研究の予備研究として、全身性強皮症患者における薬物治療抵抗性の逆流性食道炎の頻度とリスク因子を検討する研究を行い、UEGW2022で発表し、現在論文作成中である。また、食道運動評価として食道内圧検査が行われているが、食道内圧検査を行うことができる施設は限られていることから、上部消化管内視鏡検査時に食道運動障害を示唆する内視鏡所見についてまとめて発表した(Kuribayashi S, et al. Diagnostics (Basel) 2023)。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
全身性強皮症患者において胃排出能測定を行い、胃排出遅延と食道運動障害との関連性及び胃排出遅延と他臓器疾患との関連性を検討する研究は、胃排出検査で国内未承認の13C標識化合物を使用することから、特定臨床研究として行う必要がある。当初、臨床研究法が施行されて間もなく、また当院のIRBが認定されていなかったため、特定臨床研究を行う体制が整わず、IRB承認まで時間を要したが、2020年2月末のIRBで承認を受け、研究を行う体制が整った。しかし、新型コロナウイルス感染症が拡大してしまい、被験者のリクルートが非常に難しくなってしまっていた。
|
今後の研究の推進方策 |
依然COVID-19感染は認められているものの、COVID-19が感染症第5類に移行になり、被験者のリクルートを行うことができる環境になった。被験者候補をリストアップしてあり、研究開始後は速やかに研究を進めることができるように準備してあり、速やかに研究を開始したいと考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で研究が開始できておらず、予算が翌年に持ち越されている。本年は研究を遂行し、予算を被験者への謝金や検査費用に使用する予定である。
|