研究課題/領域番号 |
18K15776
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 一也 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90793068)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 食道アカラシア / 食道癌 / 食道細菌叢 |
研究実績の概要 |
2019年4月現在、食道アカラシア患者8名(内6名はper-oral endoscopic myotomy前後で検体採取)、食道癌患者12名、健常ボランティア2名に対して内視鏡を施行し、食道粘膜検体を採取した。検体採取には細胞診用のブラシを使用し、特に有害事象なく研究を遂行できている。またこれら患者において、スワブで口腔内検体を採取し、口腔内細菌叢についても検討予定。 検体については現在16s rRNAメタゲノム解析を施行中であり、結果待ちの状態である。食道アカラシア患者におけるper-oral endoscopic myotomy前後での食道・口腔内細菌叢、食道アカラシア患者、食道癌患者、健常ボランティアにおける食道・口腔内細菌叢の差異について検討予定である。 また食道アカラシア患者に対しては、内視鏡施行時に食道粘膜から生検を施行しており、今後食道粘膜への炎症細胞浸潤の程度を評価する予定である。また炎症細胞浸潤の有無と、食道細菌叢との関連を解析予定である。 これまでの解析結果については2019年6月の第97回日本消化器内視鏡学会総会で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
検体は順調に集積できており、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後、食道細菌叢が食道アカラシア患者で食道扁平上皮癌発癌と関連するか、また関連するとすればper-oral endoscopic myotomy後に発癌リスクが低下するか、検討が必要である。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度は研究準備等に時間を要し、当初の想定より検体数が少なかったため、解析費用が少なくなった。
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