補体の活性化因子であるMASP-1とMASP-3の単独欠損マウスを作成したところ、それぞれ補体レクチン経路、そして補体第二経路特異的な活性化因子であった。脂肪肝疾患へ対する影響を解明するためにMASP-1欠損マウス、MASP-3欠損マウスを用いて脂肪肝モデルマウスの解析を行った。MASP-3欠損マウスでは脂肪沈着は軽減しており、血清中ALTや肝組織を用いたRT-PCRでCOL1A1はMASP-3欠損マウスで低値であった。MASP-1欠損マウスでは有意な変化は認めなかった。これらの結果からMASP-3欠損は脂肪肝疾患に対して保護的に作用していることが示唆された。
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