原発性肝がんの約90%を肝細胞癌が占め、その多くはB型およびC型肝炎ウイルスによるものである。近年、ウイルス性肝炎のない非B非C肝癌が増加しており、NASH由来の肝細胞癌が原因と考えらえている。NAFLD/NASHの病態は未だ不明な部分も多く、NASH由来の肝細胞癌についても同様である。我々はこれまでにNASHのマウスモデルを用いて、NASHの薬物治療について検討を行ってきた。近年、ウイルス性肝炎のない非B非C肝癌が増加しており、この背景にはNAFLDの増加が原因と考えらえており、その対応が急務である。
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