昨年度に、C57BL6-DIOマウスがC57BL6、コントロールマウスを比較し、高体重、高血糖、高グルカゴン血症を示すことが確認されたため、今年度はグルカゴン受容体Knockdown細胞株を用いたマウス腫瘍移植実験を行った。 まず、糖尿病モデルマウスを用いたグルカゴンの細胞増殖への関与の解析として、糖尿病モデルマウス(C57BL/6J-DIO)のxenograftモデルを用いた。糖尿病モデルマウスに、遺伝子改変により樹立したGCGR knockdownマウス大腸癌細胞を移植し増殖能を評価するため、GCGR Knockdownマウス大腸癌細胞を皮下移植し、経時的に腫瘍の大きさを測定した。GCGR knockdownマウス大腸癌細胞はコントロールマウス大腸癌細胞に比べて、有意に腫瘍増殖能が低下していることが確認された。また、両群間ではマウスの血中グルカゴン濃度や随時血糖、体重のパラメーターに有意な差は確認されなかった。 コントロールマウスへの腫瘍細胞皮下移植実験ではGCGR Knockdownマウス大腸癌細胞とコントロールマウス大腸癌細胞では細胞増殖能に誘因な差は認められなかった。
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